こんばんは〜☆雛乃木まやです^^
なんだか最近ボケてきたのか、日付間違いやら計算間違いやら、元々あんまりないネジがより抜けてきています。。。
変な商法にだけは引っかからないように気をつけないとw
そういえば、けっこう前なんですけど「声優Premium」という本を購入しました!
ここには90年代に女性声優ブームを巻き起こした声優さんたちのインタビューが載っていて、読ませていただきました。
すごく興味深いことが書かれていたので、少しご紹介したいと思います。
声優・林原めぐみの女性声優ブームの光と影
林原めぐみさんといえば、数々のヒットアニメのヒロインを努め、アイドル声優の火付け役で職業をブームにまで持っていった実力派の声優さんです。
代表作は「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイや「らんま1/2」の女・らんま。
「スレイヤーズ」「電影少女」など、数々のヒット作に主役として出演し、主題歌等も担当していました。
声優として、初めてオリコンチャート10位以内にも入り、快挙を成し遂げた先駆者でもあります。
林原めぐみさんは看護学校と声優養成所を掛け持ちして活動していました。
色々と先輩方からのアドバイスを元に実力をつけていき、あっという間に人気声優への階段を昇っていきます。
「イタコ声優」と言われるほど、キャラクターを自分の中に呼び込む力が強いようです。
最近の声優ブームについて、元々日の光を見ない職業だったけれど、今は顔出しや歌などは当たり前で、ビジュアル重視になってきました。
声優というのは表に出ないため、息の長い仕事だったけれど、今は志望者も多く、使い捨てになっていかないか危惧されていました。
時代が急いでいるから、心が追い付かないまま仕事をぶち込まれて、ステージにも上げられて大騒ぎされる。必要不可欠な人間だと思わされて、3年後にはポジションに替えが来ちゃう。そうはならないでほしい。(中略)安くてかわいいから使われるような、薄利多売になってほしくない。でも、使う側にも育てる気がない。(中略)良いか悪いかではなく、それがブームの置いていったものだと思う。
(出典:ダ・ヴィンチニュース)
確かにそうですよね。
声優という職業は今やアイドルのようになんでもできなければいけなくなっているし、高いスキルが求められています。
本人が可愛くなければ、アニメとのギャップも生まれてガッカリされるので、ビジュアルも重視されるようになってきましたよね〜。
実際に声も顔も可愛い人は売れますし、人気も出ます☆
日本のみならず、海外からの支持も熱いので、声優さんの注目も加速していくばかりです。
林原めぐみさんの時代はそんな声優ブームを感じなかった言います。
まだまだ「声優なんて……」と色眼鏡で見られていたので、待遇も良くなったし、歓迎されなかったことも多かったようです。
「スレイヤーズNEXT」の主題歌「Give a reason」がオリコンTOP10に入ったことにより、ようやく発言権を得た!という風に思ったそうです。
とにかく林原めぐみさんのすごいところは感情表現はもちろんですが、「自然に歌を歌えること」だったそうです。
素に近い声でも上手かったし、アニメ声や地声とも違う予想のつかない「第3の歌声」で歌っていて、これはいける!とアニメ作品のプロデューサーの大月さんは語ります。
元々の素材が超S級だったので、いかにその大きな器に曲や歌詞、アレンジを埋め込んでいくかという作業が大変だったようです。
しかし、やはりかなわないな〜と思い知らされ、自分で歌詞を手がけるようになってからは完全に林原めぐみさんの世界になったと言います。
素直でまっすぐな歌声は作詞・作曲を手がけていた辛島美登里さんからも
「これが本当に声優さん? 嘘でしょ? 本物の歌手よりうまいね」
と言わしめたほど、200点満点の出来を叩き出したそうです。
どんな時も気持ちや感じたことを大事にする林原めぐみさんはどんな役にも染まることができるし、ポテンシャルの高さから一緒に仕事をしたいと思わせる人間性や実力をお持ちだったんだと思います。
今の子達はセリフを負うことに必死で気持ちは置き去りになっていることが多く、「どうやったらそんな気持ちになれるのか」ではなく「どうやったらそんな台詞を言えるんですか?」と質問され、なかなか手強いと思うようです。
みんなアニメの顔や口の大きさに引っ張られて声を当てちゃう。林原さんは2次元のものをどうやって3次元に近づけるかを考えて、声を入れるようにしているそうです。
なるほど、と思わされることが多いですよね〜。
私もアニメが好きというよりは演技が好きなので、感情表現は大切にしています。
なので、とても興味深いお話で勉強になるな〜と読ませていただきました。
そもそも演技に正解や不正解を判断するのって、すごく難しいところでもあるんですよね。
作者様の気持ちにならないとダメなわけでして……。
キャラクターは作者様の中から生み出されているから、一番深く理解しているのは作者様ですもんね〜。
ということは感情表現の正解は作者様にしかわからないのでは!?とも思ってしまうなかなか奥が深い話です。
やはり人気の火付け役というのは誰よりもストイックで、誰よりも苦労して、誰よりも努力しているんだな〜ということが本を読んでいて感じました。
みんなもちろん一生懸命だと思うのですが、その一生懸命になるところを履き違えてはいけないなと思いました。
「みたい」というのはオリジナルを超えられないと林原さんもおっしゃられていますが、すごく同感です!
「〜みたいに」というのをまずは取っ払うことがいいかもしれませんね(^^)
本編ではもっとより深く林原めぐみさん以外にも有名声優さんのインタビューが載っていますので、気になる方はどうぞ購入して読んでみてくださいませ〜(o’∀’人)